ブルキナファソの由来

ブルキナファソという名前を聞いたことはありますか?西アフリカに位置するこの国の名前の由来は、非常に興味深い歴史と文化を反映しています。

ブルキナファソとは?

まずは基本から。ブルキナファソは西アフリカに位置する内陸国で、その周囲を6つの国に囲まれています。首都はワガドゥグ。自然豊かで、多様な民族が共存し、それぞれが固有の言語と文化を持つ多文化国家です。

国名の変遷

ブルキナファソという国名は、1984年に現国名に変更されるまでは「アッパー・ボルタ」という名前でした。「アッパー・ボルタ」は、国内を流れる3つの主要な川、黒ヴォルタ川、白ヴォルタ川、赤ヴォルタ川に由来しています。

アッパー・ボルタからブルキナファソへ

しかし1983年、トーマス・サンカラ大尉がクーデターにより権力を握ると、国名を「ブルキナファソ」に変更する決定をしました。サンカラは、この新しい国名によって、国民の誇りと統一を高め、新たな国家像を打ち出すことを目指したのです。

「ブルキナファソ」という名前の意味

では、「ブルキナファソ」という名前は何を意味するのでしょうか?この国名は、国内で話される2つの言語、モシ語とディユラ語から来ています。

「ブルキナ」と「ファソ」の由来

モシ語で「正直な人々」を意味する「ブルキナ」と、ディユラ語で「父祖の土地」を意味する「ファソ」を組み合わせ、「正直な人々の父祖の土地」という意味を持つ「ブルキナファソ」が誕生しました。

国民のアイデンティティ

ブルキナファソという名前は、国民の誇りとアイデンティティを形成し、その結果、国民の結束を強める役割を果たしています。

結び

一つの国名が、そこに暮らす人々の心情や文化、歴史を如実に表している例として、「ブルキナファソ」はまさにその象徴と言えるでしょう。これからも、その名の由来が示すように、「正直な人々の父祖の土地」ブルキナファソが、独自の文化とアイデンティティを保ち続けることでしょう。